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提供曲「ロングホープ・フィリア」のMVはいつもの本山さんテイストだった

 

菅田将暉さんへの提供曲「ロングホープ・フィリア」のMVがいつのまにかYouTubeで公開されていた。 

 

 

このMVは夕暮れ時の産業用機械であふれた廃工場を舞台に進められる。主人公の菅田さんはソファにもたれかかったり、虚ろな目でうつむいたり、けだるそうに歩いたりと、見るからにやつれている様子。なぜブルージーンズを履いてTシャツをインしているのかは分からない。

 

工場内には錆から浮かび出た歌詞がところどころに現れる演出がされており、意外にも歌詞に重きを置いたMVとなっている。肉を切り取って歌詞を作った「季節は次々死んでいく」のMVの手法に似ていると思いきや、その時と同じクリエイティブ・ディレクターの本山敬一さんが今回のMVも手がけたそうだ。

 

音楽系メディアではこのMVを次のように紹介している。

ミュージックビデオでは、強力なレーザー機器で錆を落として歌詞を浮き上がらせる、“リバースグラフィティ”の手法に挑戦。「時を経ては変わってく 街並みも友達も(歌詞抜粋)」そんな時の流れに抗うように、経年変化の象徴である“錆”を落とすことによって、友の背中を押す強いメッセージが表現されている。

引用:菅田将暉、新MVで錆を落として歌詞描く“リバースグラフィティ”に挑戦 | BARKS

 

リバース・グラフィティという言葉は初耳だったので調べてみたところ、直訳だと「逆落書き」といわれるそうだ。壁の上から塗料を使って描く方法と違い、汚れている壁をキャンバスにし、塗料を使わずに一部の汚れを落としてアートを描く方法らしい。過去のMVもそうだったが、本山さんは何かしらの新しい技術や挑戦を作品の中にブッ込んでくるので楽しそうだなと思う。

 

  

MVの内容はというと、黒いパーカーの男が遺した歌詞を菅田さんが見て、菅田さんの心が徐々に動かされていく様子が描かれている。そして、終盤のシーンではメッセージを受信する側だった菅田さんが、メッセージを送る側へと立場が変わっている

 

始めは黒いパーカーを着た人も菅田さんだと思い、未来の自分が過去の自分に向けてメッセージを発しているものだと考えたが、よく見たら髪型や顔が違うので普通に別人だった。

 

あくまでも自分はそのように内容を捉えたというだけで、解釈は人それぞれだが、「ロングホープ・フィリア」という曲名に込められた「大切な友に末長い希望を」という想いをしっかり表現したものとなっていると思う。

 

まだMVを観ていない人は、すでにいろいろネタバレしてしまっているがぜひ一度観てみてほしい。

 

すでにMVを観た人は、その流れで菅田さんの「ばかになっちゃったのかな(Short Ver.)」を聴いてみるのをオススメする。この記事を書くにあたって菅田さんの他のMVをあさってみたのだが、その中でもこの曲は良いなと自分は思ったので、時間がある方はぜひ聴いてみてほしい。