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新曲「リビングデッド」のMV公開!その内容にamazarashiファンの間では賛否両論!

 

amazarashiの新曲「リビングデッド」のMVが2種類公開されました。

 

秋田さん書き下ろしの小説『新言語秩序』に登場する、自由な発言を検閲する自警団「新言語秩序」によって検閲されたMVはYouTubeに、検閲を解除したMVは武道館公演専用アプリに公開されています。

 

今回のMVの内容や取り組みに関しては、ファンの間でも賛否両論が激しく入り混じる結果になっていますね。

 

検閲済みの「リビングデッド」 

検閲の該当箇所だけTVみたいにピー音とか、「匿名希望」のように消音されているかと思ったら全体的にすごいノイズがかかっていますね。映像も荒れまくってますし。 

 

何回も聴けるほど綺麗な曲ではないけども、それでも10/31の19:00時点では急上昇40位になっていたので、ある程度反響はあったようです。

 

検閲によって代わりに表示された典型的なテンプレート歌詞は、約20万曲の楽曲の解析結果から独自に作成したものらしく、見事にありきたりで耳障りのいい歌詞ばかりになっています。

 

公式とか秋田さんが直接言ったわけじゃないですけど、テンプレ歌詞ばかり歌っているJ-POPアーティストへの痛烈な皮肉に取れますよね。というかそうとしか考えられない。このMVはアーティストとかクリエイター界隈での反響もありそうです。

 

過去に「ラブソング」という曲を作ったときに、「みんないろんなことを日々考えているはずなのに、街ではラブソングばかり流れている。愛が全てとでもいうような姿勢に違和感があるし、愛の価値を結果的に下げている」みたいなコメントを秋田さんがしていましたが、個人的には今回のNew Single「リビングデッド」は「ラブソング」にも通じるものがあると思っています。

 

この検閲済みのMVの中で個人的にとても気になる箇所が一つあるんですが、なぜ「くそくらえ」という単語がはっきりと聞こえるんでしょうか?このフレーズは検閲されなかったんですかね。

 

検閲を否定するという意味も込められている大切な言葉だとは思いますが、言葉を取り締まる今回の世界観から考えると、「検閲のチェックが甘すぎるよね」って思ってしまいます。あくまでも個人の感想ですが。

 

検閲解除された「リビングデッド」 

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武道館公演専用アプリで公開されたMVは、テンプレート逸脱楽曲である「リビングデッド」をネットに拡散したことが理由で、潜在意識にテンプレート言語を強制的に刷り込む再教育の様子が描かれています。

 

個人的な感想をいうと、「うーん......」って感じ。単体の映像作品としては面白みに欠けるというのが正直なところです。

 

一つの場面を淡々と流すMVは、過去にも「穴を掘っている」「季節は次々死んでいく」「スピードと摩擦」などがありますけど、それらの作品はある程度惹きつけられる魅力があったのに、今回のMVにはそれがあまり感じられません。

 

たぶん、今までのMVはそれ一つで完結する作品だったのに対し、今回のMVは「新言語秩序」という世界観の一部であることがネックになっているんだと思います。前に何かで見た情報なんですが、消費者は世界観や設定など大きな枠での違和感は許せるそうですが、細部の違和感は許せないそうですよ。

 

例えば、「"あなたの人生は希望にあふれている"っていちいち言い聞かせなくても、ヘッド装置から流せばよくない?再教育の対象者は数多くいるはずなのに、なんで人ひとりにそこまで手間をかけているの?」みたいな感じで。

 

MVの見た目のインパクトや絵面的な事情もあると思いますが、「新言語秩序」の世界観に没入した視点で見ると、あちこちでズレが見えてきて、それがすごく気になってしまうんですよね。検閲済みなのに「くそくらえ」が聞こえるのが気になるという、さきほどの話にも通じますが。

 

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でもMVの中で「正しさを求めているならば 少なくとも居場所はここじゃないぜ」の「ここじゃないぜ」が壁一面に表れた時に、今まで一部のワードしか検閲されていなかったのに全部検閲されて壁が真っ黒になるシーンは結構好きです。

 

検閲側の焦りとか、都合の悪いものを全部消そうとするような姿勢が見てとれるので。

 

「リビングデッド」のMVの反応

今回のMVはTwitterYouTubeでは絶賛する声が目立ちますが、某大手掲示板は結構荒れています。いろいろ賛否両論を呼んでいますが、大きな話題にはなっていますね。

 

個人的な感想をいうと、2種類のMVを作ったり、テンプレート歌詞に一括置換するというアイデアはとても面白いし、記念すべき武道館ライブなのにいろんな挑戦をする攻めの姿勢はアーティストとしてむしろカッコいいと思います。

 

ファンが考えている安全路線のテンプレートを逸脱しまくって、万人ウケとか気にせずにやりたいことを自由にやっている感じがしますし。

 

でも検閲解除のMVはあまり好きになれないかな......という感じです。曲自体はすごく好きなんですけどね。

 

今回のMV、みなさんはどう感じたでしょうか。