amazarashi新曲「それを言葉という」がリリックスピーカーと2回目のコラボ!
amazarashiの新曲「それを言葉という」が、歌詞を映し出す新ガジェット「リリックスピーカー・キャンバス」とコラボしたビデオを公開しました。
前作の「リリックスピーカー」でも、「自虐家のアリー」という曲でリリックビデオを制作したので、今回で2回目のコラボですね。
さっそく曲を聴きましたけど、開幕からポエトリーリーディングをぶちかまして、機関銃のように言葉を乱射しまくる様はまさにamazarashi全開って感じです。
「君は伝える事 諦めてはだめだ それを届けて」
「ここでこそ歌え 抜け殻になった命こそ鳴らせ」
「千切れた涙を 銃弾としてこめろ それを言葉という」
言葉にして伝えることの大切さ、想いを形にして届けることの意味。
「独白」は"自分"に向けた言葉に重きを置いていたのに対し、「それを言葉という」は"相手"に向けて言葉を届けることを歌った感じかなという印象です。
リリックスピーカーは、歌詞が持つ言葉の力を最大限届けるためのガジェットなので、「それを言葉という」はまさにぴったりの曲だなと。
なのでコラボの話が来てからこの曲は作られたと思っていましたが、「割と昔に作った曲なんですけど、歌詞などを手直しして作り直しました。」と秋田さんがコメントを残しているので、全くの書き下ろしというわけではなさそう。
秋田さんの手元には、まだまだ世に出ていない曲があると思うとすごく待ち遠しいです。
ビデオには秋田さんの愛読書を含む文芸作品が並んでいるとのことですが、登場する本が膨大すぎて、どれが愛読書かという詳しいことは分からず。
試しに、1番までに登場した本を軽くまとめると、下のようになりました。
- 風の吹くまま(寺山修司)
- 砂漠の思想(安部公房)
- 笑う月(安部公房)
- 音楽(三島由紀夫)
- 朱雀家の滅亡(三島由紀夫)
- 美徳のよろめき(三島由紀夫)
- 美しさと哀しみと(川端康成)
- ゲーテ詩集(ゲーテ)
- 日常的思想の可能性(鶴見俊輔)
- 墓に唾をかけろ(伊東守男)
- 酩酊船(森敦)
- 十二夜(森敦)
- 百里を行く者(森敦)
- 方聞記(保田与重郎)
- かくてありけり(野口冨士男)
- まちがえた誕生日(八木義徳)
- 抱擁家族(小島信夫)
- 日本人の霊魂観(山折哲雄)
- 紫の火花(岡潔)
- 地下室の女神(武田泰淳)
- 死の快走船(大阪圭吉)
- 敗者学のすすめ(山口昌男)
- 傀儡師(芥川龍之介)
- 文学の鬼を志望す(八木義徳)
寺山修司さんの作品は、おそらく秋田さんの愛読書かな。本当はもっとまだまだあるんですけど、厳密に調べていたらすごく大変なのでここまで。
ちなみにビデオの撮影場所は、東京・日本近代文学館内の「BUNDAN COFFEE & BEER」とのこと。近郊に住んでいる人はぜひ行ってみてはどうでしょうか。
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そういえば、amazarashiの公式が今回出した発表の中には、
「Lyric Speakerのモーショングラフィックは、これまで「Life is Beautiful」、「ワードプロセッサ」「空に歌えば」などのライブ演出にも活用されてきたが」......
って書いてあるんですけど、正しくは「ライフイズビューティフル」「ワードプロセッサー」であって、曲名が2曲も違うんですよね。
そのせいか、リリックスピーカーのHPを含め、音楽サイトのニュース記事も全部誤った曲名で表記されています。
なんでこんなことになってしまったんや......。