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【悲報?朗報?】週刊少年ジャンプ50周年記念CDにamazarashiの曲が収録決定!

 

週刊少年ジャンプの50周年を記念して、アニメ化された作品の主題歌など50曲が収録されたコラボCDが発売中だ。

 

既に第1弾・第2弾が販売されており、売上好調で近々第3弾がリリースされるのだが、その中にamazarashiの楽曲『空に歌えば』が収録されることが決まった。

 

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『空に歌えば』はamazarashiの4thシングル曲であり、ジャンプの人気漫画『僕のヒーローアカデミア』のアニメ2期のOP曲に起用された曲でもある。それにより、amazarashiの認知度を大きく上げることに貢献したが、中にはこの曲に複雑な思いを抱いている人もいるのではないだろうか。

 

アニメ作品に楽曲提供したのは、『東京喰種√A』『乱歩奇譚 Game of Laplace』に続いて3回目だが、それら2作と違って『僕のヒーローアカデミア』とのタイアップが決まった際にはネット上で大きな物議を醸すこととなった。あまりにもamazarashiのテイストや雰囲気とかけ離れているからだ。

 

実際は根底の部分や大きな方向性としてはamazarashiと通じるものがあるのだが、「ついにamazarashiが商業主義に走った」「amazarashiは変わった」という意見も中にはあった。また、過去の曲と違って『空に歌えば』が非常にストレートな作りで、歌詞も分かりやすいものであったという点も、それらの意見を助長させることになった。

 

ちなみにタイアップに関して、ギターボーカルの秋田さんはインタビューにこのように答えている。

 

──ではシングルのお話を伺います。「空に歌えば」はアニメ「僕のヒーローアカデミア」のオープニングテーマとなっています。オファーをもらったときはどう思いましたか?

とても意外でした。今までタイアップはあってもわりとダークな世界観が多かったので、「『僕のヒーローアカデミア』みたいな王道少年マンガのオープニングなんて、僕らで大丈夫かな」と思いました。

 

──そこからどんな流れで楽曲を制作していきましたか?

すでにあった曲をいくつか聴いてもらって、選ばれたのが「空に歌えば」でした。そのときはまだ未完成な気がしていたので、そこから歌詞や構成をがらっと変えて、作品に合うように、amazarashiの楽曲としてもずっと歌っていけるように作り直しました。

 

──今回の楽曲で表現したかった思いやメッセージとは? そこにアニメから受け取った感情が影響したところもありましたか? 

僕のヒーローアカデミア」という作品に尻込みしてた部分もあったんですけど、(原作を)読んでみると挫折とか敗北とか、努力の末の勝利とか、amazarashiが歌ってきたこととの共通点も意外とあるなと思って、普段のまま制作しました。僕らがたどってきた挫折や勝利について歌にしました。

引用:amazarashi「空に歌えば」インタビュー | 充実の新作ににじみ出た、前進への決意 (2/2) - 音楽ナタリー 特集・インタビュー

 

秋田さん自身もはじめは戸惑いがあったようだが、タイアップ作品に寄り添うだけでなく、あくまでも自分たちの曲として歌えることをしっかり意識して曲作りをしたようだ。

 

しかし、全員が秋田さんの気持ちを理解しているかというと、そうではないのかもしれない。特に初期のamazarashiの曲が大好きな人の中には、『空に歌えば』という曲とタイアップをきっかけに離れてしまった人も一定数存在すると思う。これに関して、秋田さんは別のインタビューでこのように答えている。

 

――「あまざらし」時代も含め、これまでのamazarashiは、あたかも最終列車をホームから見送るときのような「悔しさ」や「失意」といった気持ちを多く歌ってきたように思います。ところが、そのような音楽活動を経て、いつの間にかamazarashiは見送る側から見送られる側へと立場が変わってきたような気がします。この点について、秋田さんはどうお考えでしょうか? 心境に変化などあったりするでしょうか。

リスナーがそういうところを重要視するのは分かりますし、誤解も多分にあるけど、それでamazarashiから心が離れてしまう人がいるのは重々承知でやってます。僕は音楽を一生続けるので、長い目で見れば、状況が良くなることも、これから売れなくなることも、新しいファンと出会うことも、離れるファンがいることも想定しながらやってます。そんな中で、10年後20年後、amazarashiってまだやってたんだ、ライブ行ってみよう、みたいな再会が訪れるだろうとも想定してます。寂しさとか申し訳なさとか当然あります。でも自分の人生のことなので、しょうがないです。僕しか責任はとれないですし。

引用:amazarashi『空に歌えば』秋田ひろむが今伝えたいこと

 

これこそまさに「変わってくのはいつも風景」という言葉がお似合いではないだろうか。(この意味が分からない人は、下の記事から『無題』という曲を調べてみよう)

 

 

自分も比較的初期のファンとして、昔のamazarashiのギラギラした感じの曲を懐かしく思う気持ちも分かるが、amazarashiはあくまでも歌いたい曲を歌い続けており、その姿勢は昔からずっと変わっていないわけで、自分はその姿をファンとして応援したいと思う。

 

その中で生まれた『空に歌えば』という曲が自分は好きだし、今回のコラボCDに収録が決定したというのはamazarashiにとっても明るいニュースだと思う。ぜひこれをきっかけにamazarashiと出会う人が少しでも増えてほしい。

 

 

空に歌えば

空に歌えば